『バッテリー』
『バッテリーⅡ』
『バッテリーⅢ』
あさのあつこ 角川文庫
友人から、読め、と言われていて中々読む機会がなかったのですが、ふと手にとって読み始めたら、一気に読んでしまいました。
確かに、児童文学と言われると凄く違和感がある気がします。
これは、児童文学じゃないだろうと。
主人公の少年には、ピッチャーとしての才能がある。あるが故にそれでしか会話が出来ない、と言うのでしょうか。
なんか、違うな。凄く、感想を書きにくい本です。上手いレビューとかを書ける人って、本当に尊敬するなぁ。
イヤ、面白かったんですけどね。上手くそれを伝えられない。
読んでて、主人公の葛藤ってのは、わかる気がするんですね。
上手く言い表せない、なんて言って良いか判らない。上手い言葉でストレートに言う事が出来ないって言う。最初は、何て生意気なガキなんだ!って、これが主人公かよって思ってたんですが。巻を重ねるごとに、野球だけ出来れば良いやって言うだけでは、解決できない事が増えてきて、野球だけに没頭できない事を悩んでる所も出てきて、彼は、不器用な子なんだなぁって。
うーん、不器用ってのも違うかなぁ。でも、あえて言うなら不器用なのかな。
しかも、彼の考える野球と、他の人が考える野球ってのが、また意味が微妙に食い違ってる所が
これからそれをどうやって乗り越えるのか、怖いもの見たさって言うのもあるのですが、楽しみにもなってきました。
4巻が出てるはずなので、早く読みたいです。
何と言うか、空回りしちゃうって言うか、不安と言うか、どうしたら良いのか判らないそ、って言う時期みたいなのが、多かれ少なかれ誰にでもあると思うのですが、それを割りに簡単に乗り越えられる人も居れば、あがいてもなかなか乗り越えられない人も居るわけで。
乗り越えるって言うのが正しい表現なのかわかりませんが。
主人公には、ピッチャーとしての才能があって、野球をする事で一時期忘れる事も出来るけど、人によっては、暴力に傾いちゃう事もあるんじゃないかと。
ちょっとそんなことを思いました。